CLIMATE / FIVE-YEAR VIEW
猛暑の序章は、毎年同じ顔ではやってこない
東京と京都の7月14日を5年間並べると、2026年は両都市で比較期間中もっとも高い最高気温になった。1日の数字から、暑さの入口の違いを読む。
朝から強い日差しの日もあれば、雨と湿気に覆われる日もある。「今年も暑い」という感覚は似ていても、夏の入口は毎年同じではない。そこで、東京と京都の7月14日を、2022年から2026年まで同じ条件で並べた。月平均ではなく、同じ暦日の観測値を比べる小さな定点観測である。
2026年7月14日の最高気温は、東京34.7℃、京都35.9℃だった。今回の5年間では、どちらも最も高い。東京は前年の29.9℃から4.8℃、京都は34.3℃から1.6℃上がった。東京の平均気温も29.2℃、京都は30.6℃で、昼の一瞬だけではなく一日全体に暑さが残った。
ただし、最高気温だけでは体感を説明しきれない。東京では2022年と2024年の平均湿度が95%、京都でも2024年は86%だった。気温が2026年より低くても、湿度が高ければ汗が蒸発しにくく、負担の種類は変わる。暑さを見る時は、最高気温、最低気温、湿度、降雨を一緒に置く必要がある。
この表は7月14日という一日だけの比較で、夏全体の長期傾向を証明するものではない。曜日も気圧配置も降雨条件も違う。その注意書きを置いたうえで、暑さの数字から少し目を離し、これから土用を迎えるスーパーの売り場へ視点を移してみたい。
国産うなぎは売り場にあっても、いまや気軽な夏の一品というより高級食材に見える。景気のよい人や、よく儲かっている人、あるいは接待の席で食べるものという距離感さえある。一方、私がスーパーで先に見かけたのは、一尾をそのまま見せる蒲焼きではなく、小さくカットされたひつまぶしだった。買いやすい量と価格へ分ける工夫なのかもしれない。うなぎが売れているかだけでなく、どの大きさ、どの形で並ぶかを見ると、暮らしの景気が少し見える。
暑さが強まるほど土用のうなぎは季節の風物詩になるが、同じ売り場には価格、量、産地という別の数字も並ぶ。来年は気温だけでなく、土用前の売り方や一パックの量も静かに比べてみたい。気象データは気象庁の東京・京都の日別値から取得し、2026年値は7月15日の取得時点で後日修正される可能性がある。
東京|7月14日の5年比較
| 年 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | 平均湿度 |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | 23.8℃ | 26.9℃ | 22.8℃ | 95% |
| 2023 | 27.4℃ | 30.5℃ | 24.8℃ | 76% |
| 2024 | 25.4℃ | 28.8℃ | 23.7℃ | 95% |
| 2025 | 26.9℃ | 29.9℃ | 24.9℃ | 86% |
| 2026 | 29.2℃ | 34.7℃ | 24.2℃ | 72% |
気象庁「東京(東京都)日ごとの値」。各年7月14日。2026年値は7月15日取得時点。
京都|7月14日の5年比較
| 年 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | 平均湿度 |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | 25.3℃ | 27.7℃ | 23.9℃ | 82% |
| 2023 | 27.5℃ | 32.7℃ | 23.8℃ | 75% |
| 2024 | 26.2℃ | 29.3℃ | 23.5℃ | 86% |
| 2025 | 28.7℃ | 34.3℃ | 25.2℃ | 70% |
| 2026 | 30.6℃ | 35.9℃ | 25.9℃ | 64% |
気象庁「京都(京都府)日ごとの値」。各年7月14日。2026年値は7月15日取得時点。
この話のポイント
- 7月全体の平均気温と最高気温
- 35℃以上の猛暑日と25℃以上の熱帯夜の日数
- 平均湿度・降雨量を含めた体感負担の違い
- 東京と京都以外の主要都市でも同じ動きが見られるか
- うなぎの輸入量・輸入単価・主な輸入先と国産品の違い
- スーパーでの一パック量、価格、蒲焼き・ひつまぶしなど売り方の変化
参照資料
本記事は公開情報をもとにした観測メモであり、投資・融資・法律上の助言ではありません。